開院後3週間が経過しました
- 2021.08.22
開院後、約3週間が経過いたしました。たくさんの患者さまにご来院いただき、特に初日は椅子が不足するなど、大変なご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。現在は、中待合いを拡充するなどし、混雑は改善されておりますのでぜひお利用ください。なお、現在、脳神経分野にも適した予約システムを検討中です。皆さまの利便性を常に追求してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、これまで受診いただきました方々の疾患で圧倒的に多かったのは、かなり長い期間我慢してきた片頭痛でした。片頭痛は、発作を生じた時に、トリプタン系の薬または鎮痛剤を頓服する急性期治療を中心とし、その発作の回数が多い、もしくは、発作の程度が重い方には、何種類か、効果が確かで保険適応になっている薬剤があり、それを予防的に服用していただきます。適切に治療すれば、ここまでの治療で約50%程度は発作の回数や程度を抑えることができます。その予防薬の効果がない、または、それらを使うことができない、といく少数の方は、本年発売になったCGRP抗体薬の適応になります。3種類とも保険適応ではありますが、1回(月1回の注射)のお値段が少々高価であることが難点です。しかし、多少高額であっても、それで暗かっ景色が見違えたものになるのであれば、悪くない治療法だと思います。詳細は医師にご相談ください。
片頭痛の最初の治療では、問診票で頭痛の経過の概略をお聞きし、さら診察室で詳細をお聞きします。必要な身体診察の後、二次性頭痛(腫瘍や血管障害による頭痛)を否定するためMRIを行います。このMRIで頭痛とは無関係ながら、経過観察の必要なものが見つかることもあり、重要な検査です。その後、治療方法の相談をいたしますが、毎日の予防内服を必要とする方には、血液検査で重篤な疾患が隠れていないかもチェックしています。
当院は頭痛に限らず、物忘れ、手足のしびれなど、あらゆる疾患を見させていただきます。気軽に受診できて、きちんとした医療につなげることができる安心できる医療機関を目指しておりますので、どのような細かなことでもご相談ください。