てんかん
- 特発性てんかんと症候性てんかんに分かれます。特発性てんかんと、症候性てんかんかんの一部(West症候群、Lennox-Gastaut症候群など)は小児期に診断されます。
- 脳神経外科で扱う主体は、症候性てんかんです。
- 症候性てんかんは、なんらかの原因(脳腫瘍、脳挫傷、脳出血など)で脳損傷を負い、これが原因となって様々なてんかん発作を生じるものです。
- 痙攣発作以外にも、言語障害のみの発作、意識消失のみの発作、など多岐にわたります。
- 特に上記の原因がなく高齢で発症するものに、アルツハイマー型認知症などの変性疾患によるものがあります。ボーっとして反応が悪い、だけの症状のこともあります。この疾患を疑うことが重要です。
- てんかん発作の大半は、抗てんかん薬の内服で抑えることができます。
髄膜炎
- ウイルス性、細菌性が主で、ほか真菌性もまれにあります。
- ウイルス性髄膜炎は、夏季に小児を中心に流行するもので、エンテロウイルスが主な病原体です。
- 頭痛、発熱、嘔吐など、感冒様の症状を呈します。
- 炎症反応は軽微です。
- 臨床所見でこれを疑い、髄液検査にて診断します。
- 通常、特に治療を要しません。脱水予防に点滴などを行います。
- 細菌性髄膜炎は、非常に重篤で生命にかかわるものです。
- 乳児以外は、なんらかの原因(副鼻腔炎、脳神経外科手術後、敗血症など)から生じます。
- 早期に診断して、十分量の抗生物質で治療することが重要です。