脳卒中(脳血管障害)

脳卒中のイメージ写真

血管の閉塞による脳梗塞、小血管の破綻に伴う脳内出血、主要血管の脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血に大別されます。

脳梗塞

  • 脳梗塞の分類:脳血管自体の動脈硬化、心臓からの血栓(心原性塞栓)、一過性脳虚血
  • 一過性脳虚血:上記が後遺症を残さず、一過性で終わるもの
  • 脳梗塞のうち、2/3程度は、診断後の治療導入で防げる可能性あります。
  • また、脳梗塞の2/3程度は、生活習慣病を若いころから十分に抑えることで、予防ができます。これが最も重要で、かつ安全性の高い方法であり、絶対的なおすすめです。

脳内出血

  • 画像ではわからない程度の細い血管の破綻によるものです。
  • 脳の破壊を伴い、後遺症を残すことが多いです。
  • 出血後の治療は、救命を目的とした血腫除去手術しかありませんが、後遺症の改善はあまり期待できません。
  • 原因の最大のものは、長年の高血圧です。これを若いころから治療することで、大部分が予防できますので、強くおすすめします。

くも膜下出血

  • 脳動脈瘤という主要な血管にできた数ミリ-数十ミリ大の膨らみが破裂することで生じます。
  • 脳動脈瘤は女性に多く、また、血族にくも膜下出血に罹患した方がいる場合、確率は上昇します。
  • 最も効果的なのは、MRIで脳動脈瘤の有無を確認することです。
  • 大きさ、部位、形、年齢などを考慮し、動脈瘤の治療自体が必要な場合は、近隣の専門機関に紹介します。
  • 上記以外の場合も、高血圧などを治療し、半年から1年毎にMRIで変化が無いかチェックします。

その他、無症状で見つかるものとして脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、海綿状血管腫などがあります。