脳腫瘍

脳腫瘍のイメージ写真

原発性脳腫瘍(脳細胞自体が腫瘍化したもの)と転移性脳腫瘍(頭蓋外の悪性腫瘍からの転移)に大別されます。

原発性脳腫瘍

髄膜腫

  • 厳密には、脳細胞ではなく、脳を取り囲む髄膜から発生したものです。
  • 大半が良性腫瘍で、全摘出にて根治します。
  • 全摘出が難しい場合や、悪性度の高いものの場合は、放射線治療を追加することがあります。

下垂体腫瘍

  • ホルモン分泌器官である脳下垂体腫瘍の大半は良性腫瘍です。
  • ホルモンを分泌するタイプのものは、無月経、高身長、肥満などで判明します。内服薬、手術で根治可能です。
  • ホルモンを分泌しないタイプのものは、大きくなって、周囲の神経、特に歯神経を障害することで、視野障害で発症します。手術で根治可能です。

神経膠腫

  • 脳細胞自体が腫瘍化したもので、手術のみで根治することは難しいです。
  • 化学療法や放射線療法の併用が一般的です。
  • 筑波大学は、手術、放射線療法、追加治療(ワクチンなど)、基礎研究ともに長い歴史と様々な大規模な治療機器を有しており、トップクラスの治療実績を有します。

転移性脳腫瘍

  • 大きく、周囲に影響のおおきなものは手術で除去します。
  • 小さなものは、そこをターゲットとした特殊な放射線治療(サイバーナイフ、ガンマナイフなど)で治療可能です。転移性脳腫瘍自体はほぼコントロール可能な時代になっています。
  • 当院では、関連病院と連携して速やかな解決を図ります。